目次
- はじめに
- 我が家の子の今の状況
- 生きていくために必要だと思うコミュニケーション
- どう育てていく?
- まとめ
1. はじめに
うちの子は、自閉症スペクトラムと軽度知的障がいがあり、コミュニケーションに課題があります。
ST(言語聴覚訓練)
「コミュニケーション能力って、いったいどうやって伸ばしていけばいいんだろう?」
そんなことを、ずっと考えてきました。
でも、考えれば考えるほど、「能力を伸ばす」という言葉が、ぼんやりしていることに気づきました。何をどこまで伸ばせば、安心できるんだろう?
そこで今回は、少し見方を変えて、「生きていくために必要なコミュニケーションとは何か?」という視点で考えてみることにしました。そして、それをどう育てていけばいいのかも、調べながらまとめてみました。
2. 我が家の子の今の状況
うちの子は、家族とはよくしゃべります。ツッコミだって入れてきます。
慣れた大人が相手なら、わりと話せると思います。
一方で、学校では、お友達に挨拶をされたら返すことはできても、自分から話しかけることは、ほぼ無いようです。
体調が悪いときは、先生に伝えることができます。(あわよくば、家に帰りたいのもある?)
不安なことがあると、何度も何度も聞いてきたり、確認したりします。
やりたくないことがあるときは、家族には「やめて」や「いやや」と断れるのに、学校ではなかなかそれは言えない様子・・・
たとえば、デイサービスに行きたくない日。
「なんか体調悪いな…明日デイは無理かもしれへん。明日もこんなしんどかったら無理やんな、休むわ〜」と、前の日から勝手に決めてしまいます。(だいたい当日は大丈夫で、結局デイには行くんですけどね)
そんな子の将来を考えたとき、私が一番心配しているのは、「嫌なことを、ちゃんと嫌だと断れるかどうか」です。
騙されたりしないか?しつこくお願いされたりしたらどうする?などの困った場面を想像してしまいます。
そんな場面で、嫌と言えないんじゃないか?困ったときに、誰かに助けを求められるんだろうか?
3. 生きていくために必要だと思うコミュニケーション
そう考えるうちに、そもそもじゃあ「生きていくために最低限必要なコミュニケーションは何だろう?」と考えるようになりました。
私が考えるそれは、自分の生活を守るために、人とやり取りできることだと思うのですが
例えば、
自分の気持ちを伝える
- 自分の希望が言える
- 嫌なことは拒否できる
困ったときに頼る
- 困ったときに、助けを求められる
- トラブルが起きたときに、誰かに相談できる
相手の話を受け止める
- 人の話を聞ける
- 分からないことは、確認できる
日々の暮らしの中で
- 日常生活のやり取りができる
- 人間関係の中で、挨拶など自分から関わっていける
挨拶は、友達をたくさん作るためというより、「自分から動く」ための練習だと思っています。
いざという時にいきなり「助けて」と言えるわけではないので、日頃の小さな「自分から」が土台になるのではないでしょうか。
4. どう育てていく?
必要なコミュニケーションが分かってきたところで、「じゃあ、それをどう育てていけばいいんだろう?」調べてみて、これから我が家でも試していきたいと思ったことを書きます。
気持ちを言葉にする練習をする
絵カードなどを使って、「嫌だ」「しんどい」「分からない」といった気持ちを、言葉にする練習をします。「今、どんな気持ち?」と聞いて、本人が振り返る機会を作るのもいいそうです。
短い断り方・頼み方を練習する
SST(ソーシャルスキルトレーニング)のように、「今はできません」「ありがとう、でも大丈夫です」「手伝ってください」といったシンプルな言葉を、ロールプレイで繰り返し練習します。「家族に聞いてみます」と持ち帰る練習もしておきたいです。
自分から動く経験を、小さなことから積む
自分から挨拶をする、「ありがとう」を伝える、といった、失敗しても困らない場面から始めます。
うちの子は、挨拶を返すことはできているので、「返す」から「自分からする」への一歩を目指したいです。(これがなかなか難しいですが・・・)
成功したときに、しっかり認める
できたときは、ちゃんと認めて褒めます。「自分から言ってよかった」という気持ちが、次につながると思うからです。
返事を急かさず、待つ
言葉が出るまでの時間を、十分に待つようにします。(頑張ります・・・)
「断っても大丈夫」「相談していい」と思える環境をつくる
一番大事なのは、これかもしれません。断っても、聞き返しても、嫌と言っても大丈夫。そう思える安心感がないと、いざという時に声は出ないと思います。
もう一つ、見守る側の私にできることとして、騙されたり勧誘されたりする場面を、本人と一緒に知っておくことや、「何かあったら必ず相談する」という約束をしておくことも大切だと分かりました。
5. まとめ
「コミュニケーション能力を伸ばしたい」から始まった今回の記事ですが、考えていくうちに、私が本当に願っているのは、うまく話せることではないと気づきました。
自分の生活を守るために、人とやり取りできること。
困ったときに助けを求められること。
嫌なことを嫌と言えること。
そして、そのために、自分から人に関わっていけること。
うちの子には、まだ難しいことばかりです。
学校では自分から話しかけることがほとんどなく、断ることも、家族のようにはいきません。
しかし、家族には「いやや」と言えるし 体調が悪ければ先生に伝えられる
できていることも、あるのですが・・・
ニュースで見るような怖いことを想像すると、本当に将来の心配は尽きません
必要なコミュニケーションを全部を身につけるのは、かなりの難題であると思います。
それこそ、何年経ってもできないかもしれない
だけど何もせずにはいられず
まずは、自分から挨拶をする、「ありがとう」を伝えるなどの小さな「自分から」を、安心できる場所で積み重ねて練習していきたいと思います。
そして私は、これからも、子どもにとって「どんなことでも話せる存在」でいたいです。
今でも、うちの子は、何かあると一番に私に話してくれます。
断っても大丈夫、何度聞いても大丈夫。いざという時にも、「お母さんに言ってみよう」と思える関係でいること。
それも、大切なコミュニケーションの土台なんじゃないかな、と思っています。
焦らず、比べず、できることから少しずつやっていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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